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スクエア型小皿の削り方
以前投稿したスクエア型小皿の作り方の紹介です。
まずは、正方形にカットした材料を用意します。
そして、ボール盤でチャックの穴を開け、旋盤に固定して削っていくのですが、ここでポイントがあります。
通常の小皿の作り方の手順は、まず裏側の形を作り、裏返して表側を成形するという流れになりますが、このスクエア型小皿はその逆で、表側を先に成形します。
なぜかというと、裏側から先に成形すると、表側を削る時には材が薄くなり、振動が起きます。
それを抑えるために、裏から手を添えたいところですが、スクエア型だと、縁は材がある部分と無い部分が交互に回転してくるので、手を添えるのが危険です。
そのため、先に表側を成形し、裏返して写真のようなジャムチャックに押しつけながら裏側を削っていきます。このジャムチャックも簡単に自作できます。
片面にチャックのつかみを作り、反対の面を大体お皿のカーブに合うように凸面に成形します。
成形した面の表面に100円ショップにも売っている厚さ4ミリほどのスポンジシートを貼れば完成です。
このジャムチャックに押しつけながら削ることで、材が振動することなく、削りやすくなります。
ただ、回転センターがあるので、スタンダードカットで刃物を構えることができず、プルカットで削ることになります。裏側の成形ができたら、ボウルジョーに固定し、チャックの穴を成形したら完成です。
因みに、ペーパーをかける際も、縁に触れるのは危険なのでペーパーを当てることができません。
できるだけ刃物でキレイに削る技術が必要です。
是非試してみて下さい。